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家の真向かいに、リナとレナという双子の女の子がいる。僕と同い年で幼稚園から小学校、中学も一緒だった。
幼馴染みトリオって感じで、昔はよく遊んだし、同級生たちから『奥さんが二人もいて、いいなあ』と、からかわれたけど、二人はお構いなしに僕に話しかけたり、一緒に登下校してた。さすがに高校は別になると思ってたんだけど、同じ高校を受験し合格、また三人一緒に通うことになった。
「本当に仲がいいわねえ」
お互いの両親はそんな僕たちを微笑ましく見ていたようだ。
高校一年の夏休み。宿題を一緒にやろうよと言う二人の家へ出向いた。彼女らの部屋に入るのは久しぶりだった。
小学生の時から二人でひと部屋を使っていて、それは今も同じらしい。
三人で宿題をし、ちょっと休憩、とジュースを飲みながら雑談をしていたら、二人が「そろそろ言いなよ」「レナこそ」と、ヒソヒソやり始めた。
「どうしたの?」
僕が尋ねると、二人は顔を見合わせ、決心したように口を開いた。
「ハル君、私たちのどっちが好き?」
音声多重放送のように耳に入ってきた。
「ええッ?」
声がひっくり返ってしまう。
リナとレナは一卵性双生児だ。同級生たちが、見分けがつかない、というほどよく似ている。なんせ声質や口元のホクロの位置まで同じなのだ。たまに両親でさえ間違えるという。見分けがつくのは、僕だけだった。確かに顔は同じだ。でも違う、説明できないけど違う。ペンギンが雛鳥の群れから、我が子を見分けるようなモノだろうか。二人と仲良くしている僕を、同級生が羨ましがるし、彼女らの事は僕も可愛いなとは思ってる。
「私たちはハル君が好きなの」
「だから、どっちか選んで欲しいんだ」
そのうち二人に挟まれ、じりじりと追い詰められた。
リナがいきなりキスをしてくる。
「ずるい、リナ!」
息をつく間もなく、レナが唇を押し付けてくる。
「どっちがよかった?」
キスの余韻に浸る間もなく、音声多重で尋ねられる。
「ちょっと待って、そんなの選べないよ」
僕はもうどうしていいのかわからない。
「じゃ、全部見てもらお」
「そだね」
二人は立ち上がると服を脱ぎ始めた。
「おい、おばさん達に見られたら……」
「今日はお母さんもお父さんも、夜まで帰ってこないよ」
ニッと笑う二人。どうやら計画的だったらしい。
リナとレナの裸は息を呑むほど綺麗だった。右手でリナ、左手でレナの乳房を掴まされる。ちなみに二人ともスレンダーなので、大きくはないけど、その柔らかさにびっくりした。こんなに柔らかいんだ、女の子のおっぱいって。
「どっちがいい?」
「どっちといわれても……」
そう言われてもやはり選べない。
「しょうがないなあ……まあイキナリは無理か」
「でもさ、女の子にここまでさせて、じゃ今日はここで終わり、とは言わないよね、男なら」
僕は二人にベッドに押し倒され、服を脱がされていた。
「ちょっと待って!」
言いながらも、僕は本気で抵抗してなかったんだと思う。
「すっごい、小学生の時とは違うね」
「うん、なんかすっごくエッチじゃない?」
勃起したペニスを見つめて、二人が溜息をつく。
「こうするんだっけ?」
「あ、またリナ、ずるい!」
二枚の舌がペニスを這い回る。
もうこうなれば、僕も受け身でばかりはいられなかった。
そっちも見せてよ、というと、二人は並んで横たわり、膝を立てて足を広げた。
「やらしーハル君」
「獣の目をしてるよ」
くすくす笑う二人をよそに、二つの割れ目を見比べた。
陰毛の量も、わずかにはみ出た肉ビラも全く同じだ。
僕は平等に、二人のエッチな唇に口をつけ、舐めて、キスをした。
苦しそうな喘ぎ声も、体をよじる仕草もコピーしたように似ている。
「ねえー、エッチしよ、ハル君」
「ハル君、おちんちん挿れてよぉ」
と、言われてもペニスは一本しかない。
なんだかんだで、姉であるリナから挿れることにした。
二人が用意していたコンドームを着け、リナの割れ目にあてがう。
さすがにリナも緊張しているようだ。レナも息を詰めて見守っている。
「挿れるよ……」
リナが頷くのを見届けて、ゆっくりと侵入した。
「あッ……いッ、たぁ……!」
コンドーム越しでも、リナの中は火傷しそうなくらい熱くて、狭かった。僕はリナを気遣いつつ、ゆっくり出し入れした。
「すっごい……ほんとに入っちゃってる」
レナは僕らの接続部分を熱心に見つめていた。
リナの膣がギュギュッ、と締め付けてきて、僕はあっけなく果てた。
精液が大量に溜まったコンドームは血まみれだった。
「痛かったか、ごめんな、リナ」
「大丈夫? 痛かった? ねえ大丈夫?」
僕とレナが心配そうに顔を覗き込むと、涙目のリナは、「大丈夫だよ」と笑った。
僕は両端にいるリナとレナの肩を抱いて、ひと休みしていた。男の夢だなあ……これってハーレム状態? 両手に花?そのうち、僕のペニスが両端から愛撫されて再び勃起する。
「これがリナの中に入ってたんだよね……」
「ふふ、怖くなっちゃった?」
「こ、怖くないけどさ、その……どれだけ痛いの?」
「もうすぐわかるよ」
二人の会話を聞きながら、僕はちょっと笑ってしまった。もう童貞ではないということが、僕に余裕を持たせていた。
まずレナの割れ目を丁寧に舐めて、しっかりとほぐす。コンドームを着けてレナの両足を割った。
「レナ、いい?」
レナは小さな子供のような顔で頷いた。ぐいっと腰をせり出し、割れ目に陰茎が没する。
「あッ……いた……あッ」
根元まで全て収めてから、ゆっくりと出し入れした。
「ひッ、……い!」
「レナ、大丈夫?」
リナがレナの目尻から流れる涙を指先で拭ってやっているのを見ながら、動きを早めていった。ぬちゅ、ぬちゅ、と血液の混じった愛液が、エッチな音を立てた。レナの中は火傷しそうなくらい熱くて、狭くて、ギュギュッと締め付けてくる。ここもリナと同じだな、と思いつつ、僕は再びコンドームの中に大量の精液を吐き出した。
それから、三年経っても奇妙な三角関係は続いている。二人は今の関係を結構楽しんでいるけど、いつまでもというわけにいかない。優柔不断な僕は、二人の見分けはつくんだけど、選ぶ決心はまだつきそうにない。
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