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俺が高一、兄が高三のときの話だ。
兄は陰キャな俺とは正反対の陽キャだった。女子にもモテていたようで、よく家に彼女を連れてきてた。兄の彼女は会う度に変わっていた気がする。付き合って3日で別れたり……とにかく短いスパンでコロコロ彼女が変わってた。
俺はそんな兄を自分とは別世界の人間だと思いながら見ていた。そして同時に羨ましくも思っていた。ちなみに兄弟の仲は悪くもなく良くもない。お互いタイプが違うので、家でも話すことは少なかった。
兄が彼女を我が家に連れ込んだとき、俺には自室で必ずする事があった。隣の兄の部屋からギシギシと音が聞こえてくると、俺は壁に耳を押し付けその音に聞き入っていた。
思春期真っ只中の童貞にとって、それは最高のオカズだった。壁越しの兄の部屋からは女の喘ぎ声やベッドが激しく軋む音など、様々な音が聞こえてきた。
そしてその音をオカズにして自分の息子をしごいていた。木造の一軒家だったので、部屋の壁は薄くて隣にいる兄の息遣いまで聞こえてきていた。
俺に聞かれることなんて全く気にする様子はなく、兄は行為に没頭しているようだった。
「ああ!イクッ!」女の絶頂を迎える声が聞こえると、俺の息子も限界を迎え射精した。
賢者タイムに入り、ふと我に帰るといつも虚しさに襲われた。
こんな事をしてる自分が惨めになり、リア充兄との落差で自己嫌悪に陥ったりしたものだ。
ある日、いつも通り兄が女を家に連れ込んでいた。
俺が居間で麦茶を飲んでいると「お邪魔しまーす」という声と共に兄の彼女と思わしき女性が入ってきた。
初めて見る顔だったが、スタイルのいいとても可愛らしい人だった。目が合ったので軽く会釈すると向こうからも返してくれた。
「俺の部屋はこっちだよ」と兄は彼女の手を握り二階へ上がっていった。
俺は頃合いを見て階段を上がり、自室へ籠った。しばらくすると、薄い壁の向こうから二人の会話が微かに聞こえてきた。
『硬くなってるね』
『お前がエロいからだよ』
『……カーテン閉めてくれる?』
『オッケー』
二人が服を脱ぐ衣擦れの音や、キスをする音が聞こえてくる。
やがてベッドの軋む音が始まり、俺は興奮しながらそれを聞いていた。
『んっ……あぁ……気持ちいいよぉ……』
兄の彼女は甘えたような声で喘いでいる。どうやら二人はもう繋がってるようだった。
パンパンと腰を打ち付ける音と、女の喘ぎ声だけが響いている。
しばらくそうしているうちに『やべ、出そう』と言う兄の声の後、『いいよ!……出して!』と叫ぶ声が聞こえた直後、二人は果てたようだ。
その後しばらくは無言が続き、時折荒い呼吸を繰り返す音が聞こえてきた。
そして、またしばらくすると何事もなかったかのように二人は他愛もない話を始めた。
俺は「ごちそうさま」と心の中で呟くと、机に向かい漫画を眺めた。
数分後、突然ノックもなしに自室のドアが開き兄が顔を覗かせた。トランクス一枚の半裸だった。俺はギョっとしながら「何か用?」と聞くと、
兄は何か企んだようなニヤケ顔で「お前いま、暇?」と言った。
俺の返事を待たずに兄は「こいつがお前とヤりたいってよ」と、兄の後ろに隠れるように立っていた彼女の肩を抱いた。
彼女は下着姿で堂々としていて恥ずかしげがなかった。小柄のわりにおっぱいは大きかった。逆に俺の方が気まずくなり目を逸らす。
突然目の前に半裸の女性が現れたことに戸惑っていると、「弟くん困ってるじゃん」と彼女はニヤニヤ笑っていた。
俺はからかわれているのだと思い、引きつった笑顔で「そういう冗談止めてよ」と返した。
直後、兄が彼女の背中を押し俺の部屋に無理矢理入れてきた。バタンとドアが閉じられ二人きりになった。
「俺コンビニ行ってくるわ〜」と言い残し兄は去っていった。
取り残された俺はどうすれば良いのか分からず固まっていたが、彼女が先に口を開いた。
「ねー、遊ぼうよ。それとも私じゃダメかな?彼女とかいるの?」と上目遣いで聞いてきた。
「いや、いないですけど……」と答えると彼女は自らブラジャーを外し始めた。ぷるんと大きな胸が露になる。
俺は慌てて「兄貴の彼女に手を出すなんて出来ないですよ!」と言うと、
「え?私たち別に付き合ってないよ?」と言ってきた。兄の恋人だと思っていた女性はセフレだったらしい。
唖然としていると「きみのお兄ちゃんとさっきエッチしたんだけどさー。まだ足りなくて。だから相手してよ」と言って俺の股間を撫で回してきた。
突然の事に動揺したが、女性の胸を生で見た興奮もありすぐに勃起してしまった。
「はい、これゴム」とコンドームを手渡され、そのまま流れ作業のように彼女はショーツを脱いだ。
全裸になった彼女を改めて見るとかなりの美形でモデルのような体型をしていた。胸は大きく腰は細くお尻は大きい。
こんな女性と今からセックス出来ると思うと、童貞の俺には刺激が強かった。
「好きなようにシていいよ」そう言ってベッドに仰向けになると股を開き指で広げて見せてきた。綺麗なピンク色のマンコが見える。あまりのエロさにクラクラした。
さっきまで兄としていたからなのか既に濡れていた。俺は恐る恐るそこに指を這わせるとクチュリと水音がした。
少し触っただけでヌルッと指が飲み込まれていく。その感触は未知のもので感動すら覚えた。
中はとても熱くヒダのようなものが指に絡み付いてくる。ゆっくりと指を動かす度に中から愛液が溢れ出てきた。
俺が夢中で手を動かしていると、彼女はクスクス笑いながら言った。
「ねえ……もっと奥まで入れてみて……?」言われた通りに指を入れると根元まですっぽり入ってしまった。
グニグニと中で動かすと、膣壁が俺の人差し指を締め付けてくる。その度にヌチャッという卑猥な音が響いた。
更に激しく出し入れしたり中を搔き回すように動かしたりすると、次第に彼女も呼吸が荒くなっていった。
「んー、きもちぃ」と甘い声を上げながらビクビク身体を震わせている。
俺は我慢出来ず空いている方の手で自分の息子をしごいた。早く挿入したいという気持ちで頭がいっぱいになっていた。
しばらくしてようやく準備が整うと、俺はギンギンに反り返ったモノをゆっくり彼女の膣内へ入れた。ズブブッと音を立てスムーズに入っていく。
もう童貞ではなくなった喜びに満たされ、思わず「ああ〜っ」と声が漏れた。
しかしその直後に強烈な快感に襲われ腰が抜けそうになった。初めて味わう感覚に一瞬で虜になってしまった。
あまりの良さに耐えきれず、俺は本能のままに腰を振った。すると彼女は甘い声で喘ぎ始めた。
「あんっ、あっ……きもちいい……!」パンッパンッという音と共に肌と肌がぶつかる音が部屋に響く。
童貞を卒業したばかりだというのに、俺はあっという間に射精寸前にまで達していた。
だが、もう少しこの感覚を味わっていたいという思いがあり必死に耐えた。しかしそんな思いとは裏腹に限界はすぐに訪れた。
「あ、もう出そう」俺がそう言うと彼女は嬉しそうに微笑みながら、俺の背中に手を回しギュッと抱きついてきた。そして耳元で囁くように言った。
「どうぞ、いっぱい出しなー」
その瞬間俺は呆気なく果ててしまった。ドクンドクンと脈打つと同時に精液が発射される。
同時に彼女の脚も俺の腰に巻き付きガッチリホールドされた。射精が終わるまで離そうとしないつもりだ。
全てを出し切る頃には俺も彼女も汗だくだった。やがて俺のほうから唇を重ねた。
初めてのキスだった。
「気持ちよかったねー」と彼女が微笑むので、俺は照れ笑いを浮かべて頷いた。
しばらくすると兄が帰ってきて、彼女は下着を身に付けそそくさと部屋を出て行った。
「またしようね」と言い残して。しかし、それ以来彼女とはその一回きりで終わった。
兄に新しい彼女ができて、俺の童貞を颯爽と奪っていった彼女とのセフレ関係は解消されたらしい。あの日の夜、兄が珍しく俺の部屋にやって来てこう言ったのを覚えている。
「どうだった?あいつ、良かっただろ」
俺が頷くと、兄は満足そうな表情を浮かべて帰っていった。
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