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俺が高校2年生のときの体験談。同じクラスに学年1の美少女がいた。名前は加奈ちゃん。
明るい性格で、誰とでも仲良くするタイプ。クラスでも常に中心にいて、行事の際には元気にはしゃぎまわる姿が目立っていた。長い黒髪がよく似合っていて、廊下ですれ違うといい匂いがしたことを覚えている。
彼女はかなりモテた。可愛くて性格も良いのだから当然だ。しかし、サッカー部やバスケ部のイケメンに告白されても、彼女が首を縦に振ることはなかった。本人曰く、恋愛に興味がないらしい。そのため、学年の半分以上の男子が好意を寄せつつも彼女を落とせずにいた。たまに話す程度だった俺も、ご多分に漏れず彼女に惚れていた。
だが、ただでさえ難攻不落の美少女に、陰キャの俺がお近づきになれるはずもなく。このまま何も起こることなく高校を卒業して疎遠になるのだろうと思っていた。その予想に反して、夏休みに入る直前に事件は起こったのだ。その日は土砂降りの雨だった。
天気予報では快晴だと告げられていたにも関わらず、世にも珍しいゲリラ豪雨に襲われたのだ。
「降水確率0%って嘘じゃねーかよ」
下駄箱で靴を履き替えた後、俺は折りたたみ傘をカバンから取り出す。担任から指示を受けて書類を運ぶ手伝いをしていたので、一般生徒と比べて帰りは遅めだ。閑散とした帰路を歩いていると、横から唐突に声を掛けられた。
「やっほー!」
驚いて体を跳ねさせながらも振り返る。シャッター商店街の一角にいたのは、何を隠そう加奈ちゃんだった。
「きみってここ通るんだね」
「え、あー。そうだけど。加奈ちゃんって逆方面じゃなかったっけ?」
「いやー、駄菓子屋寄りたくて久々こっち来たんだよね。帰りにひどい目あったけど
風船ガムを膨らませながら、加奈ちゃんが肩を竦める。
どうやらゲリラ豪雨に襲われて雨宿りをしていたらしい。
しかし、雨による被害は免れなかったようで。
彼女は全身びしょ濡れだった。
制服のシャツが透けていて、シミひとつない素肌が丸見えだ。
水色のブラも垣間見えて、豊かな双丘に思わず視線が吸い寄せられてしまう。
だ、駄目だ。見ちゃ。
必死で視線を逸らしていると、加奈ちゃんが話しかけてきた。
「もう雨止みそうにないし最悪だよー。親は仕事だし。しばらくここにいるしかないかな
大きくため息を吐いてしゃがみ込む加奈ちゃんに、俺は思わず提案した。
「それだったら、傘入る?」
「え?」
しまった。
普段はヘタレなのに、エロい目で見ていたのを誤魔化すために、余計なことを口走ってしまった。
きっと、下心有りと思われたに違いない。
そう自分の発言を後悔していると。
「ありがとー! じゃ遠慮なく!」
加奈ちゃんは晴れやかな笑みを浮かべて、俺の傘に乱入してきた。
なんだ? この展開は……?

学年1の美少女との相合い傘。
唐突に降って湧いた夢のようなシチュエーションに、俺は混乱の渦に呑まれる。
それから、彼女に導かれるがまま歩みを進めたのだった。
2人で話し合った結果、近場の俺の家に寄って傘を貸し出すことになった。
だが、自宅に到着したとき、とんでもないお願いをされたのだ。
「びしょ濡れで絶対風邪引いちゃうから、シャワー借りてもいい?」
俺は真剣な顔で頷くことしかできなかった。
ということで、現在彼女は俺の家でシャワーを浴びている。
微かに聞こえる鼻歌が妄想ではなく現実だと知らしめてくる。
幸い、共働きのため家に親はいない。
昨日の自分に言ったら絶対に信じない展開に、心臓を激しく高鳴らせていた。
リビングを無意味に歩きまわり、心を落ち着かせようと努める。
その間にタオルの位置がわからないのではないかと思い至り、脱衣所に向かった。
バスタオルを取り出して、洗濯機の上に置く。
「加奈ちゃん、タオルここに置いとくから」
上擦った声でシャワー中の加奈ちゃんに伝える。
すると、ガラガラガラと浴室のドアが開いた。
ビクリと体を震わせる俺に、加奈ちゃんが顔だけ覗かせた。
シャワーの熱気で赤くなった顔が妙に色っぽい。
「ねーねー」
「ど、どうしたの……?」
「お風呂沸いたけど、一緒に入る?」
「え……?」
「いやー、きみも肩濡れてるでしょ? 傘小さかったからさ」
確かに俺も肩が浸水していた。
2人が入るには折りたたみ傘は手狭だったのだ。
「シャワーまで貸してもらったのに、風邪引かれたら悪いから。どう?」
俺はごくりと唾を飲み込む。
こんなチャンス一生に一度あるかないかだ。
学校で変な噂をたてられないか心配だったが、それよりも性欲が勝った。
「そ、そういうなら」
結局、蚊の鳴くような声を絞り出して、彼女の提案を呑んだのだった。
服を脱ぎ終えて浴室に入ると、そこには別世界が広がっていた。
学年一の美少女が惜しげもなく裸を晒している。
真っ白で透き通るような肌に、柔らかそうでハリがある大きな胸。
後で聞いたことだがEカップらしい。
スタイルも抜群で、折れてしまいそうなほど細身だ。
陰毛は整えているのか綺麗な形をしていた。
「そんなに見られると流石に恥ずいね……?」
「ご、ごめん!」
「ふふ、謝らないでいいよ。男の子だもんね?」
可笑しそうに笑う加奈ちゃんに、ドキドキしっぱなしだった。
「ほら、シャワー浴びなよ」
「あ、ああ」
促されるがまま、熱いシャワーを浴びる。
かといって、気持ちが落ち着くこともなく。
彼女の裸体をガン見してしまっていた。
「てか、凄いことになってるね?
俺の下半身に視線を向けて加奈ちゃんが指摘した。
当然のごとく、腹につく勢いでそそりたっている。
「そ、そりゃあ……」
彼女いない歴年齢の俺にとって、過去一番のエロ体験なのだ。
しかも、相手は可愛い女子。
勃起しないほうが不健康といえるだろう。
「ふーん……洗ってあげよっか?」
「え……?」
疑問符を浮かべる暇もなく、加奈ちゃんがボディソープを手に取った。
悪戯っぽい笑みを浮かべて、俺のムスコに優しく触れる。
「うわー、すごい。カチカチだねっ」
「や、やばい。やばいって」
「気持ちいいの?
「めちゃくちゃ気持ちいい……」
そのまま思考を停止して快楽に身を委ねた。
こんなに気持ちいいことがこの世に存在したなんて……。
僅かな動作でぷるぷると揺れる彼女の胸を見て、理性の糸が切れるのを感じた。
「きゃっ――」
気がついたら彼女の胸に手を伸ばしていた。
マシュマロのように柔らかな感触に心を奪われる。
ふと、正面を見ると、彼女と目が合った。
可愛らしい唇に顔を近づける。
おっぱいを欲望のままに揉みしだきながら、舌を絡ませて濃厚なキスをした。
「や。も~、ガッつきすぎっ」
最初は笑っていた加奈ちゃんだったが、感じてきたのか次第に口数が少なくなった。
「やっ、んっ……ちゅっ、はぁっ、あんっ」
彼女の身体を壁に押しつけて、抱きしめながらディープキスを続ける。
柔らかな肢体の感触に興奮を煽られる。
彼女のお腹に勃起したペニスを押しつけているうちに、男の本能が抑えられなくなるのを感じた。
「挿れてもいい?」
「だめって言っても我慢できないでしょ?」
意味ありげな笑みを浮かべる加奈ちゃんに、俺も口元を緩めた。
後ろを向いてお尻を突き出す彼女に立ちバックで挿入。
ヌルヌルになった膣穴にペニスを突っ込むのは完全に未知の感覚だった。
「うわ、きもちぃ……」

暖かな感触にペニスが包まれる。
「あぁ、んっ……動いて……」
立ちバックの体位は動きやすくて、経験がなくとも腰の振り方は様になった。初めてのセックスは気持ち良すぎて、一分も経たないうちに限界を迎えた。
「や、やばい。いきそう!」
「はぁ、やっ、ああんっ……いいよ。このまま、なかで……っ」
彼女に言われるがまま、膣内で果てる。
信じられないほど長く射精の感覚が続いて、自分でも心配になった。
ペニスを引き抜きながら彼女に尋ねる。
「ハァハァ……中に出しちゃったけど、大丈夫?」
「ん。安全日だからたぶん大丈夫」
そう無邪気に微笑む彼女に、俺は賢者モードにも関わらず心臓を高鳴らせるのだった。それからバックハグしながら一緒にお風呂に入って色々と話をした。恋愛には興味がなかったんじゃないかと聞いたら、恋人は欲しくないけどエッチなことには興味があったと聞かされた。それで今回は絶好の機会だと思って誘惑したらしい。
俺からすればかなりラッキーだったということだ。
その後、復活してもう一回戦した後、約束通り傘を貸し出してその日は別れた。高校卒業まで彼女とはセフレのような関係になってたまにエッチした。大学に入学してからは彼女が都会に出てしまったため、疎遠になってしまった。
身体だけの関係だったけれど、彼女のことは紛れもなく好きだったと思う。彼女との思い出に浸る度、幸せに過ごしていたらいいなと願っている。
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