この記事を読むのに必要な時間は約 5 分です。
これは、私が中2の時の話です。部活も同じで、当時よく遊んでいた男友達(今後Tくんとします)と、その日も遊んでいました。その日は休日でしたが、部活が珍しく休みだったので、Tくんの家にいました。当時の私は家にいるより友だちといる方が好きでした。両親が共働きで休みの日もほとんど家におらず、きょうだいのいないTくんの家には、気兼ねせずに入り浸れることもあって、特によくおじゃましていました。当時ハマっていたスマブラを一緒にしながら、アニメとか学校とか、他愛もない話をして、おやつを食べて、と、のんびりと過ごしていた時、私は「そういえば」と切り出しました。
「Tくんって、自分でおなにー? したことあるの?」
Tくんは飲んでいたオレンジジュースを噴きかけました。げほげほ、と盛大にむせたTくんが、「なんて?」と聞き返してきたので、私はもう一度聞きました。
「Tくんって、自分でおなにーするの?」
当時の私は、純粋な気持ちで質問していたのですが、Tくんにとっては衝撃だったようで、「あのなぁ……」と私に困ったような表情を向けてきました。
「そういうことは、あんまり人に聞くもんじゃなくてだな……」
「でも、人に聞かないとやり方わかんないじゃん」
「私も気持ちよくなりたい! ずるい!」と、駄々っ子のように頬を膨らませた私に、Tくんは「そんなん調べればいくらでも」と言ってきます。
でも、当時の私は携帯電話を持たされておらず、自由に使えるPCもなかったので、ネット環境は壊滅的でした。
「ネットとかないもん!」
私のその言葉が切り札になったのか、さすがにかわいそうだと思ったのか、彼は「じゃあとりあえず」と赤い顔を背けて私に質問してきました。
「クリトリスの位置分かる?」
「くりとりす?」
何もかもが初めてだった私は、首を傾げました。すると彼は、「おしっこの出る位置だよ」と言い、「そこ触ってみて」と続けました。
「……こう?」
スカートの中に手を入れた私は、下着の上から言われた辺りをまさぐってみました。
「そう。そのまま続けて」
「いい感じになってきたら、直接触ってみて」。彼に言われるまま、私は下着の中に手を入れ、直接クリトリスを擦っていました。なんとなくふんわりとした心地よさに包まれていたのを覚えています。
「どんな感じ?」
「……結構気持ちいいかも?」
ちら、と私の方を向いた彼の視線に、心臓がどきどきしてくるのを感じました。
「Tくんはしないの……?」
「え?」
男の子がするところにも興味があって、心臓のどきどきも相まって、私は彼にあらぬ提案をしていました。一瞬戸惑った表情になった彼は、でも、ゆっくりとズボンの上から男性器を触り始めました。それは、ズボンの上からでもわかるくらいには大きくなっていて、私は思わず「すご……」と声を漏らしていました。
「すごくないよ」
「すごいよ」
「触ってもいい?」、そう声をかけながら、私は彼に近寄りました。「……いいよ」と呟くように返事をした彼のそれから目を離すことができず、私はそのまま手を伸ばしました。
初めて触れたそれは、ズボンの上からとはいえ、とてもかたくなっているのが分かりました。
「開けていい……?」
「ん」
彼は承諾してくれましたが、その返事を待たずに、私の手は彼のズボンのチャックを開けていました。ジジジ……と音を立てて開いたチャックの下には、下着を押し上げる男性器の姿が。私は思わず「見たい」と彼を見ました。「いいけど」と上ずった声で言ったTくんは、男性器を取り出します。それは、すごく大きくて、初めて直接目にする同級生のそれに、心臓の鼓動はものすごく早くなっていました。
触れると、彼が小さく呻きます。どうやら手が冷たかったようで、私はとっさに謝りました。そっと触れた男性器は、想像よりはるかに熱く、かたくなっていました。
「してみてよ」
私の提案を、Tくんは素直に吞んでくれました。男性器を右手で上下に擦り始め、しだいにそれは赤味を帯び、Tくんの息も荒くなってきていました。私は、再び下着の中に手を入れ、ゆっくりとそこを擦っていきます。とろとろした液体が指に触れ、「なにこれ」と思わず口に出しました。
「どうした?」
彼は、しごく手を止めずに、緩慢な視線を投げてきました。私は、「なんかどろどろの液体、出てきてる……」と戸惑いつつ言いました。
「あー、気持ちよくなってる証拠だよ」
そう言った彼の言葉を信じ、私は再びクリトリスを触り始めました。すると、さきほど触っていた時よりもはるかに強い快感を感じました。
「や、ば……気持ちいい」
頬がより上気し、心臓が早鐘を打ちました。ぞくぞくした快感が体中を駆け巡り、私は、恐怖とともに未知の感覚への好奇心を抱きました。
「これ知ってる?」
彼が直置きの本棚の小物入れのようなものから、何か小さな四角いものを取り出しました。
「なにそれ?」
「なんか友だちからもらった」
彼がその個包装から取り出したのは、コンドームでした。ただ、当時の私はそれがなんだか知りませんでした。丸い輪をもつそれを、Tくんは私に渡してくれました。
「これ、どうするの?」
「えっちするときに使う」
「コンドーム……?」
「そう」
「使ってみる?」とTくんは私に問いました。心臓はバクバクしていて、体はすっかり火照っていました。
「……うん」
興味と、一緒にオナニーをしていたという興奮から、私はためらわずにコンドームをTくんの男性器へとかぶせました。
「こう?」
「やってみて」
くるくる、とゴムをつけようとしますが、なかなかうまくいきません。
「あれ?」と困っていると、「逆かも」と彼は私の手からゴムを取り、ひっくり返して男性器にあてがいました。
「これでいけると思う」
「わかった」
今度は、うまくいきました。ゴムはスムーズに男性器を包んでいき、ぴたっと密着しました。
「下着取って、寝転んでみて」
「うん」
パンツを脱いで、床に寝転がりました。心臓は早鐘をうち、緊張で体は強張っていました。
彼は私の両足を広げ、男性器を私のそこにあてがいます。
「力抜いて」
「わ、かった。がんばる」
私は、大きく深呼吸しました。ふぅぅ、と息を吐き切った瞬間、Tくんのそれが、私の中に入ってきました。未知の感覚に驚いたのと緊張で、気持ちよかったかとか、痛かったかとか、入れた瞬間のことはあまり覚えていません。何が何だかわかりませんでしたが、「痛くない?」と彼が気遣ってくれ、私は少しずつ落ち着きを取り戻していきました。
「痛くはない、はず」
「動くね」
彼が腰をゆっくり動かし始めました。なんだかよく分からなかった感覚も、非日常で、「いけないことをしている」という背徳感から、少しずつ興奮で上書きされていきました。怖いという感情も、全くなかったわけではありませんでしたが、なんとなくのふんわりとした快感と、夢中になって腰を動かしているTくんを目の前にしていることへのどきどき、接合部から聞こえる水音、Tくんの息遣いと自分の喉から漏れ出る声……いろんなものが上回っていき、私は異様に興奮していたように思います。
その時、Tくんが、「クリトリス、触って」と言ってきました。私は一瞬戸惑いましたが、恐る恐る右手をクリトリスの方までもっていきました。Tくんは夢中で腰を振っていましたが、私が手をもっていく間は腰を止めて、クリトリスに当てやすいようにしてくれました。
ぐしょぐしょに濡れたクリトリスを擦りはじめ、Tくんが再びゆっくりと腰ふりを再開した時、私は、あまりの快感に衝撃を受けました。ぐちゅぐちゅ、という水音と、荒い息遣い。私は未知の気持ちよさに身をゆだねていました。どのくらい時間がたったか分かりませんが、しばらくして、Tくんが「やばいっ、出る……!」と言い、腰を深く押し付けてきました。
「出た、の……?」
「うん」
Tくんは、そっと男性器を抜いて、コンドームを引っ張って外そうとしていました。
「すごい、いっぱい出てる。これが精液?」
「そう」
恥ずかしいのかぶっきらぼうに答える彼の後ろから、私は興味のまま彼のその様子を眺めていました。
その時は「イク」ことはなかったものの、とても気持ちよかった経験でした。それ以来しばらくはオナニーにはまってしまい、イけるようになるまで頑張って練習したのは、いい思い出です。
コメント