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中学生の頃、同じクラスに他から明らかに一人だけ浮いているちょっと不良の女の子がいました。明るいオレンジに髪を染めたその子は名前を侑香里さんといい、特別に風紀の悪い訳でもなかった私の地元中学で明らかに「それ」とわかる風体をしている彼女は常に悪目立ちしており、教師陣からは腫れ物扱い、私たちクラスメイトからも男女関わらずなんとなく避けられ、いつも孤立していました。
しかしながら整った顔立ちに他の子とは違う濃いメイク、毎日しっかりと整えてくる髪、かなり短いスカートから覗く肉付きの良い太もも、第二ボタンまでいつも外しているブラウスの胸元は2つの盛り上がりが大きく主張しており、年頃の男の子としては心の中では惹かれるものがあったのも事実で、日々同じクラスの彼女を横目に観賞しては、夜に自身を慰める材料にしたりもしていました。同じクラスの男子陣も口には決して出さないまでも、彼女に対して「そういう意味」での興味は皆あったように思います。
そんな侑香里さんですが、何故か私は彼女に気に入られて(?)おり。当時の私としては学級委員タイプの真面目男子でそもそも女の子自体が怖いものであったのに、まして明らかに他と違うちょっと不良の女の子。何かと声をかけ関わっててくる彼女に正直困惑していました。小テストの時など平気で椅子をくっつけてきて、ここわからないからやり方教えて?などと滅茶苦茶なことを言ってくる彼女の破天荒な行動に驚き、「何で俺なんだよ」「俺が怒られるじゃん」と迷惑に感じる一方で、距離感が異様に近い彼女の体温、息遣いや化粧品の匂いに男として反応していたのも事実です。
彼女は先述した通りクラスの中でも浮いており、時折私に変な絡み方をしてくる以外はほぼほぼ一人で行動していることが多かったように思います。いま思えば家庭の事情もあったのか、放課後も帰らず、ひとり教師に残っていることもありました。ある日の放課後、私が忘れ物をとりに教室に戻ったところ。窓辺の机に腰を掛け、外を眺めている特徴的なオレンジ髪の後ろ姿が目につきました。
正直ちょっと「嫌だな」「また絡まれるかな」と思い、用だけ済ませてそそくさと出ていくつもりだったのですが。なんとなく上げた視線が、その場で凍りつきました。窓の外を見ている彼女の短く切ったスカートは完全にずり上がってしまっており、白い下着に包まれた豊かなヒップのラインが丸見えになっていたのです。パンチラ、などというレベルではなく、パンモロ、という状態で。グラビア写真やAVではなく、初めて目にする実物の女性の下着、私は軽くパニックを起こし、その場で固まってしまいました。
「忘れ物?」
振り返った彼女は普通に声をかけてきます。私は慌てて忘れ物のノートをカバンに詰め、彼女と目を合わせないよう足早に教室を出ようとしますが。背中に突然覆い被さってきた柔らかく暖かい感触。私は再び固まりました。後ろから突然、彼女に抱きつかれていたのです。発育の良い彼女の身体は当時まだ成長期途中の私より背が高く、私は物理的にも、精神的にもまったくうごけなくなってしまいました。
「キスしよ?」と彼女は当たり前のように言います。したいか、したくないかで言えば当然したかったのですが、私もう訳もわからず、駄目と駄目だよ!と必死で首を振っていました。彼女が「それ以上のこと」をしようとしているのは明らかだったからです。性欲より、興味より、何より初めて経験することへの困惑が勝っており、私は完全にパニックを起こしていました。
「パンツガン見してたくせに」彼女は淡々とした口調でそう言います。彼女はいつもこういう、感情の読みづらい冷淡な口調なんだよな。そんなことを思っているうちにあっという間に彼女の唇は私の前に迫って来ます。男の本能的なものだったのでしょう。
最後は私の方から唇を接触させました。向き合う形になった私と彼女は擦り合わすようにお互いに身体を捩り、舌を絡ませ続けました。ディープキスなんて概念は知りませんでしたが、口腔内に侵入してきた彼女の舌を、無心に舐め回し吸い寄せました。そうしているうちにも彼女の胸の膨らみが私の身体に押し付けられます最早何も考えられなくなった私は彼女の胸を鷲掴みにし、スカートを捲りあげ、丸いお尻を撫で回していました。
「胸触って良いって言った?」
責めるように彼女は言います。「ごめん!ごめん!」訳もわからず私は謝り続けましたが、下腹部に感じた違和感に一瞬で言葉が止まりました。いつの間にか私のズボンのチャックは下ろされており、彼女の細い指が私の股関に伸びていたのです。精一杯膨張してはいるものの貧相な私のモノは簡単に彼女につまみ上げられ、あっという間に「あるべきところ」へ導かれていきました。
「熱い!」そう思ったのをよく覚えています。初めて女性と繋がった私の感想、それは「熱い!」でした。おそるおそる視線を下ろし、彼女と私の性器が結合していることをはっきり視認した瞬間、私は絶頂に達しました。「まだいっちゃ駄目」そう言われているのを他所に、私のモノは既に彼女の膣内で爆ぜていました。
ぐったりと座り込む彼女の脚の間から、白く濁った粘液が垂れてきています。訳もわからないまま性交してしまった罪悪感、妊娠、という言葉が頭を過り、急に私は怖くなり、「ごめん!」と叫んでその場を逃げ出しました。それから彼女とはなんとなく気まずくなってしまい、声もかけられないでいるうちに、彼女は学校に来なくなりました。クラスの口さがない連中の噂話によると、街の暴走族のヤンキーとエッチして妊娠したらしい、とのことでした。直感的に私はその噂がある程度の真実であること、そしてその真相は私だけが知っていることを理解しました。
今にして思うのは、私はただ、彼女が「好き」だったんだと思います。ただ、幼すぎてそれに気づけず、どうしていいかわからないまま、私の初恋は春の嵐のように過ぎ去ってゆき、あとには特に何事もない、穏やかな日々だけが続いていくのでした。
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